農地分配
[ 1393字|社会 (society) ] 有料農地分配で合意に達した農民たち、脱貧困を夢見て闘ったが農地を手に入れても課題残る
ミンダナオ地方ブキドノン州スミラオ町の農地百四十四ヘクタールを分配することで所有者側と合意覚書を交わしたスミラオ農民は三十日、同覚書を「手土産」に帰郷した。これで、二〇〇七年十月から二カ月かけて首都圏まで歩き、約半年間続いた農民たちの闘いは「分配合意」という成果で終了した。闘いの原動力となったのが、電気も水もない貧しい生活を脱して分配農地で収入を増やし、子供たちに土地を残したいという思いだった。しかし、分配実現が収入増に直結するほど甘くはない。農民が農地分配を実感し将来につなげるまでには、多くの課題が残っている。