赤十字職員拉致
[ 1499字|社会 (society) ] 有料発生1カ月。要求不明で進展なし。「犯人の家族を拉致しろ」の極論も
ミンダナオ地方スルー州パティクル町で赤十字国際委員会(ICRC、本部スイス・ジュネーブ)職員三人がイスラム過激派、アブサヤフとみられる武装集団に拉致されて十五日で一カ月が経過した。その間に報じられた犯人グループからの解放条件は「国軍撤退」や「身代金五百万︱一千万ドル」、「スルー州の開発事業履行」︱︱など、犯行動機を含め不透明な部分が多く、三人の解放実現は難航を続けている。そうした中、同地方南西部での拉致事件多発を受けて、「犯人グループの家族を拉致すべき」(バシラン州町長)といった極論も飛び出すなど、拉致事件はさまざまな波紋も生んでいる。