バタアン原発
[ 1104字|社会 (society) ] 有料稼働案浮上後、地元で初の抗議デモ。住民ら千数百人が「稼働再阻止」を訴え
アキノ政権下の一九八六年に稼働計画が凍結されたバタアン原子力発電所(ルソン地方バタアン州モロン町、七六年着工、八四年完成)の修復・稼働案が浮上している問題で、稼働開始に反対する抗議デモが二十三日、同州の州都バラガ市であり、地元住民やカトリック教会関係者ら約千数百人が参加した。地元での反対デモは修復案の浮上後初めて。マルコス政権末期、原発稼働に反対した「元活動家」らも約二十年ぶりに抗議行動に加わり、「稼働計画が復活すれば、われわれも復活する。子供たちのためにも稼働を再阻止する」と気勢を上げた。