日系バイオ事業
[ 1552字|社会 (society) ] 有料イサベラ州のバイオエタノール事業で一時公害騒ぎ、求められる住民との対話
首都圏マニラから長距離バスで北へ約10時間、ルソン地方イサベラ州サンマリアノ町で、サトウキビを原料とする国内最大のバイオエタノール事業が始まった。伊藤忠商事と日揮が出資するエタノール工場が稼働を始めたのは6月上旬。その直後から8月上旬にかけて、工場のあるサンマリアノ町一帯に悪臭が立ちこめた。工場廃水が、ため池やトウモロコシ畑に流入する事故も起きた。工場側は、住民へ悪臭などの原因を説明して謝罪、被害の補償措置を講じた。しかし、再発を心配する住民は多く、工場側の対話努力が求められている。