農地改革
[ 1462字|政治 (politics) ] 有料アキノ大統領の親族が経営してきたルイシタ農園の農地分配が年内に完了へ
農民側が勝訴した約2年前の最高裁判決を受け、ルイシタ農園(ルソン地方タルラック州)の農地約4100ヘクタールの分配が、年内に完了する運びとなった。農園を所有してきたのはアキノ大統領の母、故コラソン・アキノ元大統領の実家コファンコ一族。アキノ大統領は2010年の大統領選で「5年以内に農地分配を実現させる」と公約しており、分配の成否は、農地改革を重要課題の一つに掲げる現政権の「本気度」と、80万ヘクタールを超える未分配農地の今後を占う試金石となってきた。今回の分配完了で、ハードルを一つ越すアキノ大統領は、亡母が四半世紀前に着手した農地改革事業の完了という懸案に挑むこととなる。