児童労働調査
[ 1337字|経済 (economy) ] 有料子供の約1割、299万人が危険で有害な労働に従事。過去10年間で実態悪化
フィリピン政府と国際労働機関(ILO)はこのほど、2011年に合同実施した児童労働の調査結果を公表した。子供(5〜17歳、約2902万人)の5人に1人に当たる549万人が労働に従事し、うち299万人が危険で有害な「最悪の労働環境」にあると推計した。調査結果を受け、労働雇用省は6月下旬、これら「最悪の児童労働」を16年までに根絶するキャンペーンをスタートさせたが、危険労働に従事する子供の割合は過去10年間で8・2%(01年)から10・3%(11年)へ悪化しており、目標達成は容易ではない。