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　フィリピン最大の観光地、ビサヤ地方セブ州で予定されていた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議と一連の首脳会議が、「台風襲来」を理由に突然、延期された。世界からも注目されていた同首脳会議の延期は、三十年に及ぶ首脳会議史上でも初めての「珍事」。それだけに、参加各国当局者、内外の記者団、そしてホテルなど宿泊施設関係者が受けた「驚き」と「被害」は大きかった。それにとどまらず、延期決定はフィリピンの国際的信用を傷つけた。主会場に予定されていた国際会議場の未完成、突然の会議場変更そして延期と、受難続きの首脳会議が広げた波紋を追った。（セブ州で藤岡順吉記者）