ムーディーズが比22年成長率を引き下げ 6.4%から6.1%に下方修正
[ 398字|2022.4.28|経済 (economy)|econoTREND ]
格付け会社大手ムーディーズの経済調査部門、ムーディーズ・アナリティックスはこのほど、フィリピンの2022年度の国内総生産(GDP)伸び率予測について、今年3月時点での6.4%から6.1%に下方修正した。
格付け会社大手ムーディーズの経済調査部門、ムーディーズ・アナリティックスはこのほど、フィリピンの2022年度の国内総生産(GDP)伸び率予測について、今年3月時点での6.4%から6.1%に下方修正した。23年度の成長率予測5.4%は据え置いた。同社の経済アナリストによると、海外におけるインフレ率高騰や各国中央銀行の政策金利引き上げ、コロナ感染拡大による中国などでのロックダウンの実施によりフィリピンの製品やサービスに対する需要が予想より落ち込むとみられるほか、比国内におけるインフレ率の上昇も国内消費を冷え込ませる可能性があるとして、比政府の成長率目標である7~9%の実現は困難との見通しを示した。比国内のインフレ率はウクライナ危機の影響などにより2月の3%から3月には4%まで一気に上昇しているが、中銀の22年通年のインフレ率予想値4.3%にはまだ達していない。(27日・ビジネスワールド)