キャンプジョンヘイ 国有化正式に開始
[ 463字|2024.12.20|経済 (economy)|econoTREND ]
基地転換開発庁(BCDA)のビンカン総裁は、今年3月にバギオ市にある米軍基地跡地「キャンプジョンヘイ」の管轄権を同庁に対し認めた最高裁判決が確定したことを受けて、同基地内にあるホテルの一つ、米系のルモネット・ホテルが同庁との借地契約を締結したことでキャンプジョンヘイの国有化が正式に開始されと表明した。キャンプジョンヘイを巡っては民間の不動産開発会社キャンプジョンヘイ・ディベロップメント(CJHDevco)とBCDAの間で管轄権を巡り11年間にわたり訴訟合戦となっていた。CJHDevcoは1996年に政府との間でキャンプジョンヘイの開発を巡る245ヘクタール用地の賃貸契約を結んでいたが、その後、BCDA側が契約違反などを理由に管轄権返還を求めて提訴し、2015年に同庁に管轄権を認める仲裁判決が一度出されていたが、開発企業側が上告していた。最高裁判決の確定により、キャンプジョンヘイは国有化されることになったが、政府は企業側に開発費用14億2000万ペソを返還することが義務付けられている。(18日・インクワイアラ―)