ラウエル農務相は国内のアバカ(麻)繊維産業を支援するために、フィリピン中央銀行や外務省に対してアバカ繊維を紙幣やパスポートの作製に利用するよう要請する意向を示した。同相によると、比中銀は最近、比紙幣の原料の一つとしてアバカ繊維の使用を中止する決定を行っており、決定の再考を要請するという。また、外務省に対して同省が発行しているパスポートの原料の一つとしてアバカを使用するよう要請する意向。他の政府機関に対しても公文書としてアバカ繊維入りの用紙の使用を要請するという。マニラ麻とも呼ばれるアバカはフィリピンの特産物で、2023年度に世界中のアバカ繊維の貿易量に占める比産の割合は86%。国内のアバカ産業には150万人が従事しているが、アバカ農家の平均年収は約4万ペソで、最も深刻な貧困層となっている。(7日・マニラタイムズ)
アバカ産業支援を訴え 農務相が各省庁に
2025/4/8
経済