ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2008.7.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
スルタン王国の子孫
スルー王国を支配した旧王族はマレーシア領になっているサバ地域の領有権を主張しているが、同国の一新聞がこのほど、スルタンの子孫九人が領有権を放棄したと報じた。これに対して、サバの正統スルタンを称するアグビムッディン・キラム氏の側近が「ことは国連に持ち込まれており、そんな簡単に放棄できない」と真っ向から否定した。ちなみに九人の子孫は同国政府から年額約七万四千ペソを支給されてきたという。
一方、スルタン最直系を称え、四年前に即位式を挙行した比在住のロディヌード・キラム二世もウソだと批判した。同二世はマレーシア政府にサバ領放棄の代償を二百億ドルと通告しているという。スルタン領は一九三六年に消滅している。(18日・インクワイアラー)