ドゥテルテ氏に出頭命令か 下院訴追勧告で司法省
[ 442字|2024.12.23|社会 (society) ]
司法省が下院によるドゥテルテ氏刑事訴追勧告を受理。今後、NBIによる捜査、刑事訴追の可能性にも言及
司法省のアンドレス次官は19日、下院合同委員会によるドゥテルテ前大統領への刑事訴追勧告を受理したことを確認し、前大統領に対し「国家捜査局(NBI)が出頭命令(勾引状)を出す可能性がある」と述べた。20日に英字紙スターが報じた。
同次官は「委員会報告書には重要情報や証言が含まれているため、既に持っている情報と統合していく予定だ」とし「十分な証拠と認められれば、検察を通じて起訴する」と説明した。
前政権期の麻薬撲滅政策(麻薬戦争)に伴う超法規的殺害を調査してきた下院合同委員会は18日、ドゥテルテ氏、前政権で警察長官を務めたロナルド・デラロサ上院議員、ドゥテルテ氏の「側近中の側近」として知られるボン・ゴー上院議員らを、人道に対する罪を規定する国内法(共和国法9851号)に違反した容疑で刑事訴追することを勧告した。
一方、ドゥテルテ氏の娘のサラ大統領は、先月の「大統領暗殺」発言で既にNBIから出頭命令を受けており、今後父娘そろってNBIの捜査対象となる可能性もある。