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ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 321字|2005.8.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

医師のいない病院?

 東ダバオ州庁のマリンタド保健局長は「公立病院を単なる診療所に格下げしなくてはならない」とやけ気味。それというのも、州立病院でこのほど、五人の医師が海外に職を得て退職したからだ。

 同局長によると、多くの医師たちが米、英両国で看護師や介護福祉士として働く計画を持ち、止めようがない。州立病院の医師の月給はわずか一万四千ペソなのに、米英なら二十万ペソもらえるから。

 同局長は「遅かれ早かれ、州内の病院で医師が一人もいない所が出る。そうなれば病院とは呼べず、診療所になってしまう」と説明する。「そのうち州庁はニセ医者を雇うしかなくなるだろう。大統領は施政方針演説で何も言わないからね」と八つ当たりの発言も飛び出した。(25日・インクワイアラー)

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