ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 320字|2005.5.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
トロフィーは常滑焼
西部ビサヤ地域のアンティケ州は四月二十七日から三日間、恒例のビニラヤン祭で賑わったが、文化行事で優秀な成績を収めた個人、団体に与えられるトロフィーは日本の常滑焼き系の陶器だった。
祭りの総括主催者であるバニラヤン基金から製作を依頼されたのが国際的に活躍する陶芸家のアラン・カバルフィンさん。日本の陶磁器産地、愛知県常滑市で長く修業した人だ。常滑焼は朱泥を施した土器風で、急須などの茶器によく使われる。
トロフィーは常滑焼きの特色を生かし、高熱で焼き上げたテラコッタに同州にボルネオから渡って来た先祖を象徴するボート「ビニダイ」が描いた物、州内アティ族とマライ人の融和を象徴した物など三種類ある。 (4月25日・ブリティン)