放水で巡視船損傷 補給船はエンジン破損 アユギン礁
[ 1561字|社会 (society) ] 無料中国海警局船が比EEZ内で比船に高圧放水砲を発射。比沿岸警備隊巡視船のマストは損傷し、比補給船のエンジンが破損した
南シナ海南沙諸島で比が実効支配するアユギン礁(英名セカンドトーマス礁)で10日朝、同礁への補給任務に向かっていた比沿岸警備隊(PCG)巡視船と比海軍がチャーターした補給船に対し、中国海警局の大型巡視船が高圧放水砲を発射した。最大出力の放水砲発射により、PCGの44メートル級巡視船BRPカブラ=日本供与=は、無線機器などが搭載されるマストに損傷を受けた。また、2隻の補給船のうちの一つ「M/Lカラヤアン」は、海警局の102メートル級大型巡視船「海警5204」による放水砲発射でエンジンが大きく破損して自律航行困難となり、PCG44メートル級巡視船BRPシンダガン=日本供与=によってパラワン島までえい航された。