移民1世紀 第2部・ダバオで生きる
[ 1387字|社会 (society)|移民1世紀 第2部・ダバオで生きる ] 無料沖縄移民2世の「古里」
二〇〇二年八月二十五日、フィリピン航空のチャーター便が沖縄・那覇からダバオ国際空港に着陸した。降り立ったのは「慰霊と交流の旅」に参加したダバオ生まれの日本人約百四十人。戦死した親兄弟を供養しようとする人がいれば、生き別れた幼なじみとの再会や、子や孫に生まれ育った山野を見せるために参加した人もいる。「旅」は戦後三十八回目。七十代中心の参加者に共通しているのは「来年はもう古里に来られないかも」という悲壮な思いだ。