独立記念日
[ 1087字|社会 (society) ] 有料演説でアキノ大統領、領有権問題取り上げ主権堅持を誓い改めて決意表明
115回目の独立記念日を迎えた12日、アキノ大統領は首都圏マニラ市のボニファシオ像前で開かれた国旗掲揚・献花式典に出席した。大統領は、約10分間続いた演説の3分の1以上を領有権問題に割き、名指しは避けたものの、中国による西フィリピン海(南シナ海)での相次ぐ侵犯行為を念頭に、「我々はいかなる挑戦にも屈しない」と述べ、領有権問題に対する不退転の決意をあらためて表明した。中国は両国が領有権を争う南沙諸島に艦船や漁船団を断続的に派遣し、実効支配を拡大している。フィリピン側が、国連海洋法条約の仲裁裁判しか具体的な対応策が打ち出せない中、この日の演説で国民に向けて新たな決意を示した形だ。