検証7・新2世問題
[ 1705字|社会 (society) ] 有料ようやく開かれた国籍取得の道。偽装認知など不正防止のため全国実態調査を
日本人の父親に捨てられ比国内で困窮する新日系二世問題は、比人エンターテイナーの日本就労が本格化した一九八〇年代後半から九〇年代にかけて社会問題化し、一九九四年八月の比日首脳会談で「人権問題」として取り上げられた。当時のラモス大統領が「比日関係のためには問題解決が重要」と指摘してから十四年。十二月の国籍法改正により、ようやく非嫡出子(婚外子)の新二世に日本国籍取得の道が開けた。