検証4・ミンダナオ和平
[ 1251字|社会 (society) ] 有料モロ・イスラム解放戦線と比政府との和平交渉は覚書署名問題が尾を引き、再開見通し立たず
イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)と比政府との和平問題は、主要議題「父祖伝来の土地」問題に関する覚書署名が差し止められた八月以降の四カ月間で激変した。大勢の死傷者、避難民を生み出した戦闘、比政府側交渉団の解団、そして国際停戦監視団(IMT、本部・コタバト市)の任期切れ。比政府は年内に交渉団を再結成したが、覚書署名を条件とするMILFとは決裂状態のまま平行線をたどっており、和平交渉およびIMTの活動が再開する見通しは立っていない。