サバ領有権問題
[ 1238字|社会 (society) ] 有料スルー王家の新スルタン即位で、比とマレーシア間のサバ領有権問題が再燃
ミンダナオ地方の南西端に位置し、マレーシア・サバ州との国境に近接するスルー諸島。ここに十五世紀半ばから二十世紀初めまで存続したスルー王国の第二十九代スルタンの即位式が十月三日ケソン市で挙行された。「新国王」となったロディヌード・ジュラス・キラム二世は「国際司法の場でマレーシアからサバの領土を奪回する」と宣言。フィリピンとマレーシアとの関係に刺さる古いとげ、サバ領有権問題を再燃させる形となり、アロヨ政権にとって頭痛の種になりかねないとの懸念も出ている。