コロナ経て4年越しに再開
[ 311字|2024.08.14 ]
アンティポロ大聖堂にたたずむ褐色の聖母マリア像がまとう白いマントに触れ、キスをする神聖な伝統が、今月15日から再開される。新型コロナ禍に感染拡大防止のために禁止され、4年の時を経て再び許可された。アンティポロ市のサントス司教によると、この白いマントは、聖母マリアの慈愛や母性を象徴しており、マントにキスをする行為は信者の愛、信頼、希望の表現だという。司教は「このシンプルで深い仕草ひとつが、信仰心を強め、聖母とのつながりを深めるだろう」とし、祈りを捧げに足を運ぶよう呼びかけた。この像は、平和と良き航海のシンボルで17世紀の木製像。貿易船に乗ってメキシコとフィリピンを行き来したという説もある。(13日・ブレティン)