エルニーニョによる農業被害100億ペソ
[ 362字|2024.6.12|経済 (economy)|econoTREND ]
農務省は10日、2023年7月の発生宣言から11カ月間にわたりフィリピンに猛暑や干ばつをもたらしたエルニーニョ現象による農業被害額が98億9000万ペソに達したことを明かにした。気象庁は先日エルニーニョ収束宣言を出したが、今後さらに被害額は拡大する恐れもあるという。6月10日時点で干害被害を受けた農地面積は13地域17万469ヘクタールにおよび、農民と漁民の計183万4555人が影響を受けた。コメの損失量は今年のコメ生産量目標の2.07%に相当する19万1233トンで、被害額は47億5000万ペソ。トウモロコシの損失量も18万8861トンで被害額が33億7000万ペソだった。農務省は被害を受けた農民や漁民たちに総額99億ペソの支援金を配布した。地域別ではミマロパ地域が最大の被害を受けた。(11日・マニラタイムズ)