LNG輸入や利用拡大に警告
[ 311字|2023.9.7|経済 (economy)|econoTREND ]
米調査機関のエネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)は、フィリピンがこのまま火力発電用の液化天然ガス(LNG)輸入を増やせば発電コストが高騰し、電力基本料金が大幅に上昇すると警告した。比がアラブ首長国連邦とインドネシアからそれぞれ初めて入荷した液化天然ガス(LNG)の購入価格は合わせて9000万ドル(約51億ペソ)だった。同報告書によると、比に5カ所あるLNG火力発電所を継続して稼働させるためには年間350万トンのLNGが必要で、輸入に1410億ペソが必要になる。IEEFAは、LNG価格が今回の初入荷価格前後で推移すると仮定すると、1キロワット時当たりの発電価格が8ペソ上昇すると試算している。(5日・スター)