解放されるもトラウマに
[ 296字|2016.2.15|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
イスラム過激派アブサヤフの「人間の盾」に使われたエースちゃん(3つ)が、捕らわれてからほぼ10ヵ月ぶりに一人で山中を歩いているところを付近の住民に保護された。
エースちゃんがミンダナオ地方南サンボアンガ州ピトゴ町のバランガイ(最小行政区)で連行されたのは、昨年3月30日。エースちゃんと兄、パン職人(17)の3人が逃走の盾に使われた。パン職人は3日後、付近の川で遺体で見つかり、兄は約3カ月後に解放された。
エースちゃんは現在、サンボアンガ市内の病院で、父親との再会を待っている。先に駆け付けた親戚の顔も分からないようで、極度のトラウマに悩まされているという。(10日・ブレティン)