ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 322字|2007.3.19|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
無刀取り
セブ市パルド・バランガイ(最小行政区)で十三日夕、空手の達人、ナルシソ・サマダさん(47)が弟子のマルティン・ラピニド(42)と酒を飲んでいて、素手で暴漢の凶器を取り上げる護身術を教えようということになった。暴漢役のラピニドにサマダさんが受けて立ち、凶器を取り上げたのだが、演技が過熱してラピニドがけがしてしまい、口論に変わった。
ラピニドは怒って家に帰ったが、数分後に長さ四十六センチのボロ(山刀)を携えて戻り、サマダさんに何度も切り付けて殺してしまった。国家警察セブ市警察本部はラピニドを殺人容疑で逮捕した。ラピニドが本気で襲い掛かった際、空手の先生に「無刀取り」をやってみろと言ったかどうかはわかっていない。(9日・インクワイアラー)