ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 313字|2007.2.26|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
処刑団も調査
治安を乱す悪者の命を奪う「ダバオ処刑団(DDS)」は、比の超法規的殺害行為のはしりとも典型ともいわれるが、国連のアルストン特別調査員が十八日夜、ドゥテルテ市長と一時間にわたって会談した。法を無視する荒療治の黒幕といううわさが絶えない同市長は会談の内容については「ノ︱コメント」。しかし関係資料を全部手渡したともいわれる。
同調査員に「DDSが実在するかどうか」と聞かれた南部ミンダナオ人権委員会のシパコ理事は「自警組織の存在はよくつかめていない。犯罪者を抹殺するDDSという集団の存在を示す証拠はない」と説明したという。モレンテ市警察本部長も殺害の多くは犯罪組織が絡んでいるという見方を示した。(20日・サンスター電子版)