ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 322字|2007.2.26|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
不法占拠がケンカの種
比の自治体にとって頭が痛いのは不法占拠者問題。セブ市内にはセブ州有地に約五千世帯が住みついているが、この問題が州庁とセブ市役所の関係を悪化させている。
州側は地代を払わない不法占拠者を強制退去させたいが、市役所側にすれば、家を追われた貧困家庭をどこかに収容しなければならなくなる。オスメーニャ市長は州有地五十三ヘクタールと市有地四ヘクタールを交換してくれれば、州の代わりに滞納地代を集金すると提案、話が決まりそうになった。ところが、ラマ副市長が市議会で「土地交換は、市が州から問題を肩代わりすることを意味する」と説明したのが、ガルシア州知事のカンに触った。市の世話にはならないとして、土地交換交渉を打ち切ってしまった。(24日・ブレティン)