ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2007.1.15|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
乾期の豪雨禍続く
乾期というのにミンダナオ地方北東部では昨年十二月から毎日のように雨が降って各地で鉄砲水や土砂くずれ、洪水の被害が続出している。
南、北スリガオ、南、北アグサン州が中心で、被災者は十二日現在、三万六百十七世帯、十二万七千百七十人に上った。北アグサン州都のブトゥアン市などでは道路冠水や橋の流出で交通途絶で「陸の孤島」が生まれ、スリガオ州都のスリガオ市でも民家九戸が地滑りで埋まった。政府のカラガ地域民間防衛室では、被災地域は三市九町としているが、実際にはもっと広範囲のようだ。各地で行方不明者が出ているが、捜索は困難を極めている。豪雨はまだ続くとみられ、各州庁は浸水しやすい低地住民に早期の避難を呼び掛けている。(11、13日・ブレティン)