「日刊まにら新聞」ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

本日休刊日

11月6日のまにら新聞から

ビサヤ・ミンダナオ通信

[ 316字|2006.11.6|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]

万聖節の美談

 セブ市カルカル町に住むエリック・アマロ君(18)といとこの高校生は一日早朝、万聖節の買い物で市場に行く途中、道に落ちていたバッグを拾った。現金と小切手で約二十万ペソ入りだった。

 母は五年前、バスの事故で折った足から鉄片を抜く再手術を受けるよう医師から勧告されていた。しかし母はエリック君が持ち帰ったバッグを見向きもしない。

 結局、テレビ局を通じて持ち主を探してもらうと、現れたのはベーカリーを営むティロール夫妻。従業員を車で送った際に、バッグが転がり落ちたらしい。「世の中には悪人の方が多いと思っていたのに」と大喜びで謝礼を贈った。カルカル町もエリック君には職を、いとこには奨学金を出すことにした。(3日・サンスター電子版)

社会 (society)