ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2006.3.27|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
先住民文化センター
ミンダナオ先住民教育研究所(IIPE)の本部ビルがこのほど、ダバオ市のナショナル高校構内に店開きした。建坪百八十平方メートル、二階建てで、ダバオ地域に住む恵まれない少数民族の子弟教育や文化の伝承に使われる。
オーストラリア政府の「ミンダナオ基礎教育支援計画」に基づき、ビル建設費約百七十万ペソは同国が拠出した。
IIPEは二〇〇四年七月に創設され、少数民族の子弟専門の学校カリキュラムを作る作業を進めてきた。民族の文化価値を守るとともに、子弟が一般社会に適応できるように基礎教育をしっかり行うという二正面作戦だ。
目下、IIPEカリキュラムを採用する実験学級はダバオ地区に二十校だが、本部ビルの開設を期に拡大を目指す。(22日・ブレティン)