タリク王家に新スルタン
[ 315字|2005.11.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ソックサルジェン地域に十八世紀から続くタリク王家でこのほど、新スルタン、ダトゥ・ナセル・サンブト・ペンダトゥンが即位した。新スルタンは南コタバト州警察幹部だが、高貴の生まれ。予言者ムハンマドの血を引くマレーシア・ジョホール藩王の子息シャリフ・カブンスアンが比に王国を建設した。その子孫である。
新スルタンは七日、州都コロナダル市の自宅で、イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)が王家の地域に舞い戻って、平和を乱さないでほしいと語った。
というのも、同州ツピ町にMILFが密かに軍地基地を構築、国軍が四日に実力で撤去したばかり。言うことを聞かねば「やるべきことをやる」と勇ましいのは警察官らしい。(7、8日・スター)