ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 325字|2005.10.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
父権性文化の汚点
ダバオ市内には未成年者を含む売春婦が六千人いて、増え続けている。非政府組織(NGO)タリカカ社がこのほど実施した調査による。
アテネオ・デ・ダバオ大学の女性問題専門家、ロールデシータ・チャンさんは、娼婦になる理由には、貧困ばかりではなく、父権優位の文化的要素があると指摘した。「比社会は性の純潔を重んじるため、一端失ってしまうと最後には肉体を売るところまで転落する」と言う。家庭内の虐待ばかりか、上司におもちゃにされたり、親が子どもの売春客を探したりするという。
リグラド州議会議員は、父権性システムに加えて、州警察のあり方も批判した。タリカカ社調査によると、売春婦を虐待している男たちの九・五%が警察官だという。(13日・インクワイアラー)