ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 326字|2005.7.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
たった1人の戦争
十二日昼下がり、スルタンクダラット州タクロン市の陸軍第六〇四旅団所属タラクドン基地にバイクに乗った男が突入、M14自動小銃を乱射して兵舎二階で見張りをしていた兵士を撃ち殺した。男はさらに兵舎内に侵入、飛び出して来た別の兵士と銃撃戦を演じ、二人とも死亡した。
ジャランドニ同旅団長によると、兵士たちは前夜のパトロールでくたびれて昼寝の最中だったため、不意を突かれてしまったという。
この男は基地に近いマギンダナオ州ブルアン町の住民らしいが、襲撃の動機は不明。八月のイスラム教徒自治区(ARMM)選挙に反対するモロ民族解放戦線(MNLF)分派、ミスアリ派か、イスラム過激派、アブサヤフか、営利誘拐団ペンタゴンの三説がある。 (16日・ブリティン)