ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2005.7.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
マングローブ林の危機
東サマール州ギポルロス町には百五十ヘクタールのマングローブ林が広がっているが、同町ビガ、バランガイ(最小行政区)では養漁池に変えようとする動きがある。
養魚池計画は、ある有力政治家と町の有力者に支援されており、住民らは怖くてマングローブ保存の声が挙げられないという。マングローブは森林法によると、個人の所有は禁じられている。
ビオン町長は「養漁池計画は知っているが、環境天然資源省が調査したという話は聞いていない」と知らぬ顔。自分の知り合いが計画の当事者だといううわさは真っ向から否定した。
同町の豊かなマングローブ林は一九九〇年代初め、製パン業者がたきぎとして売るため伐採の危機に直面したことがある。(11日・ブリティン)