ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2005.7.11|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
貧農夫婦が無理心中
ことし、ミンダナオ地方は干ばつに見舞われ、農民を苦しませた。サンボアンガ市ブンジャオ・バランガイ(最小行政区)に住んでいた農業、エルネスト・クストディオさん(45)はこのほど、自宅で妻のテオドラさん(42)を刺し殺し、自殺した。
義弟が警察に話したところによると、クストディオさんはトウモロコシを主に栽培していたが、ことしの収穫は著しい不作で日々の暮らしに苦しんだ。一家はイモを食べてなんとか飢えをしのいだが、家族全員が栄養失調になってしまった。
クストディオさんはジプニーの運賃にも事欠き、町に働きに出られなくなって、ついに死を決意したらしい。二人の子どもが学校に行っている間だったのがせめてもの救いだった。(6日・ブリティン)