ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2005.7.11|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
処刑団放置で停職処分
処刑団はダバオ市の代名詞になっているが、行政監察院はこのほど、国家警察幹部四人があまたの私刑殺人事件を放置したとして六カ月間の無給停職処分を命じた。
処分されたのは元ダバオ市警察署長のコンラド・ラサ警視と部下の上級警部三人。二〇〇一年から〇四年の間に管内で計百七十件の私刑殺人事件が起きたが、未解決なのは職務怠慢だという理由。
怒ったのは、処刑団の黒幕とも噂されるドゥテルテ・ダバオ市長。ラサ署長の三年間で、ダバオ署は二回も優良警察署に選ばれたのに職務怠慢は筋違いと批判、警官たちに処分差し止めを申し立てるよう助言した。
処刑団の犠牲者は、行政監察院の調査では昨年六月までで二百四十七人に上る。(4日・ブリティン)