ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2005.5.23|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
貧民移出はごめんだ
セブ州タリサイ市のベレサ副市長は最近、ドウムログ・バランガイ(最小行政区)に低所得者住宅を建設するベスレヘム・デイケア財団の計画に待ったをかけた。入居予定者三百六十人のうち、同市民は百五十人で、残りは約十キロ北東の州都セブ市から引き取る貧困層だからだ。
オスメーニャ・セブ市長はこのほど、市の公営市場を不法占拠していたタリサイ市出身者を追い出しており、タリサイ市側は不快がっていた。
ベレサ副市長は「わが市にも違法占拠者がいる。そっちの救済が先だ」とセブ市を追われる人たちの受け入れに反発をあらわにした。
ガルシア州知事、ビダル大司教も支援する福祉事業だけに、タリサイ市の拒絶が成功するかどうかは予断を許さない。(17日・スター)