ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2005.4.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
私設処刑の死者40人
レイエス内務自治長官がこのほど、セブ市で横行する私設処刑団の徹底摘発を命じた矢先の九日夜、刑務所から出所したばかりの元強盗犯が市内ラバンゴン・バランガイ(最小行政区)で射殺された。
私刑事件が続発し始めたのは、昨年十二月二十一日、オスメーニャ市長が「犯罪者たちを掃討するために、人狩り部隊を創設する」と発言してから。強盗や違法薬物がらみの元犯罪者が次々と射殺されて。これまでに犠牲者は四十人を下らないとみられる。
これまで一人の容疑者も捕まっていない。
市法曹協会は「私刑がなくならないのは、警察や市の職員が処刑団を激励したり見逃して、職務を怠っているからだと(市民に)思われている」と警告していた。(12日・ブリティン)