ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2005.4.11|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
市長までナマコの密漁
サマール州バセイ町沖は地元で「バラト」と呼ばれるナマコの水揚げが多いが、町条例の禁止にもかかわらず、密漁者が絶えない。
これまでに捕えた密漁者から徴収した罰金は計二十五万ペソに上る。ラブアク町長によると、捕まった中にはレイテ州のタクロバン市長や、同市の名士の名がずらり。「同じ市長仲間でも取り締まって罰金を取っている。われわれが真剣な証拠だ」と息巻いた。
サマール州でナマコの仕入れ価格は一キロ四十ペソ。干しナマコに加工し、マニラに持って行けば高値で売れる。最近では、南部タガログ地域のパラワン州やビコール地域のマクバテ州の住民がはるばる大型ゴムボートに乗って襲来、ナマコ取りの操業中に捕まったという。(6日・ブリティン)