ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 321字|2004.11.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
密輸に沸くバシラン島
バシラン島はこのところ、コメや砂糖の密輸が横行し、軍、警察、自治体が見逃しているのではという疑惑が広がっている。州都イサベラ市と隣のラミタン町では商店に密輸品があふれているが、州関税当局はお手上げの状態。
十月初め、海軍がヘロニモ島沖で外国米八百袋、砂糖百五十袋を積んだ密輸船をだ捕。またラミタン町駐屯の陸軍部隊がベトナム産米六百五十袋を積んだトラック二台を捕らえるなど、密輸米の押収例は数え切れない。
ラミタン町民は、街中で平気で密輸品が積み下ろしされているのに警察も軍も町役場も見て見ないふりと怒る。フリガイ・ラミタン町長も沈黙を守ったまま。密輸の黒幕は警察署からわずか一キロの所に住んでいるとささやかれている。(3日・ブリティン)