ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2004.11.8|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
兵隊先生が授業
マギンダナオ州駐屯の第六歩兵師団は周辺のイスラム教徒住民との親ぼくを図ろうと懸命。二日から将兵をにわか教師に識字教育を開始した。
同師団スポークスマンによると、作戦名は「先生雇ってね」プロジェクトで、和平交渉が進むイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の旧軍事拠点アブバカール基地周辺が対象。基地近くのブルドン町には元ゲリラ兵の住民が少なくない。そこで読み書き、算数を教えて仲良くなろうという狙いだ。
十五人一組の兵隊先生は大半が政府と和解したモロ民族解放戦線(MNLF)出身者で、師団長のラウル・レラノ少将も参加する熱の入れよう。目下、応募した生徒は七十三人だが、いずれ他の町でも開講するという。(3日・スター)