ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 308字|2004.8.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
拘置所を出たくない
私設処刑団に兄弟を殺された容疑者が「刑務所を出たくない」とダダをこねている。七月四日、十九歳と十六歳の弟が銃撃されて死んだダバオ市在住のマーク・ペルリータさん(22)で、窃盗容疑で拘置されたが、被害届が出ず、無罪釈放に決まった。
するとペルリータさんは母親に「処刑団がいる限り、シャバには出たくない」と起訴してもらう運動を頼んだという。拘置所から釈放されてすぐ「処刑」されるケースが最近多いためおびえたらしい。
私設処刑団の犠牲者は今年に入って六十三人に上るが、ドゥテルテ・ダバオ市長はこのほどラジオ番組で「麻薬の売人は海を渡って逃げるか、消されるかだ」と相変わらずの気炎を上げた。(23日・インクワイアラー)