ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 323字|2003.6.30|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
病院職員160人が失業か
ミンダナオ有数の国立病院、ダバオ・メディカル・センターが深刻な財政難に陥り、年末には少なくとも職員百六十人が解雇される見通しだ。
クナナン院長は二十四日、ダバオ市議会保健委員会が開いた公聴会で「このままでは職員解雇に踏み切らざるをえない」と病院の窮状を訴えた。例年、市が同病院に対し拠出する予算は二千万ペソ。今年は千五百万ペソに削減されたことから、予算の早急な上乗せを求めている。
同院長によると、年間予算として二億ペソは最低限必要なのにもかかわらず、中央政府が割り当てるのは五千五百万ペソに過ぎず、慢性的に財政がひっ迫しているという。
外来患者だけでも一日千人以上が訪れるが、医療設備が貧弱で中古品も混じっている。(26日・サンスター)