ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 314字|2003.6.23|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
民間人犠牲者215人に
社会福祉省は十六日、ミンダナオ地方における国軍とイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)との戦闘により今年一月以降、民間人二百十五人が死亡したと発表した。
同省のソリマン長官によると、犠牲者のうち約六十人の身元が判明していないという。また、十歳未満の子供の犠牲者は四十三人で、難民センターで保護されている間に肺炎や下痢、脱水症状など本来ならば治ゆ可能な病気が原因で死亡した。
一方、戦闘激化により難民センターに疎開した七万七千二百四十九家族のうち三万六千四百五十四家族が地元に戻って生活を始めている。戦闘で破壊された家屋の修理代として、政府が一家族当たり最大五千ペソを支給している。 (17日・インクワイアラー)