ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 329字|2013.7.15|政治 (politics)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
バナナ産業の復興困難
昨年12月の台風パブロで壊滅的な打撃を受けたコンポステラバレー、北ダバオ両州のバナナ産業は資金不足で復興が遅々として進んでいない。
ミンダナオ・バナナ農家輸出業者協会のガルシア会長によると、会員の4分の1に相当する約千戸の小規模バナナ農家が資金繰りに行き詰まり、次々とバナナ農園を放棄している。パナナ病と呼ばれるバナナの疫病の広がりも、追い打ちをかけている。
バナナ産業の復興に向けて、フィリピン・ランド・バンクは今年1月、バナナ農家に1ヘクタール当たり43万ペソ(10年返済、年利6%)を融資すると発表したが、実際の融資は進んでいないという。台風パブロの被害は、二つの州で1万4000ヘクタール、約80億ペソに上った。(11日、ビジネスワールド)