台風ヨランダ(30号)
小野寺防衛相がレイテ州タクロバン市を視察。中長期の復興支援検討を約束
小野寺五典防衛相は8日、台風ヨランダ(30号)の被災地、ビサヤ地方レイテ州タクロバン市を訪問し、自衛隊の支援活動や被災後1カ月の現地の状況などを視察した。自衛隊の役割は緊急支援とした上で、「今後一番必要となる中長期的な復興支援で日本ができることを政府内で検討する」と述べた。
小野寺防衛相は同日朝、航空自衛隊の輸送機C130で同市入りし、空港周辺を視察、約1時間滞在した。現地で支援活動を続ける自衛隊員から活動や被害状況などの説明を受けた。
空港から車で5分ほどの避難所では、被災した子供たちが日本語で「こんにちは」「ありがとう」と口にしながら笑顔で一行を出迎え。防衛相は「大変重大な被害の中で、こうして被災民の方に明るく元気に迎えていただいたこと、逆に心が痛む思いがする」と話した。
鉄筋コンクリート製の大きな建物が完全に倒壊した場所では、高潮被害の深刻さを確認。宮城県気仙沼市出身の防衛相は「東日本大震災の津波の後みたいだ」と話した。