台風ヨランダ(30号)
国家警察、「復興や支援に役立たない」と、全警官に被災地での「自分撮り」禁止を通達
国家警察はこのほど、全警官、職員に対し、台風ヨランダ(30号)被災地での「自分撮り(セルフィー)」を禁止すると通達した。
派遣された被災地で、警官らが被害の様子を背景に、スマートフォンなどを使って自分で自分を撮影した「記念写真」が、インターネットの交流サイトなどに出回っているとの報告を受けたためという。
通達は「自分撮り行為は、台風がもたらした被害を癒やすことに役立たない。国家警察の職務は被災地の平穏と治安を維持することにある」とたしなめた。
その上で、「写真撮影は、被災地での生活再建努力を続ける政府の姿を国民に知らせるという目的に限定すべきだ」とした。
違反者には、停職や減給などの行政処分が下される。
フィリピン人は写真好きな人が多く、ソーシャルネットワークのサイトなどでは、手で持った携帯電話やカメラで自分を撮影した写真が掲載されていることも少なくない。
自分撮りを意味する英語「セルフィー」は、英オックスフォード辞典の2013年を代表する単語に選ばれた。