電子海図刊行
[ 1256字|社会 (society) ] 有料日本の援助により比で初の電子海図が刊行される。国内での普及は時間がかかる見込み
環境天然資源省国土地理院が昨年十二月、フィリピン初の電子海図の刊行にこぎ着けた。二〇〇〇年六月から実施されていた日本の国際協力機構(JICA)による電子海図作成技術移転事業がようやく実を結んだ形で、刊行は東南アジアではシンガポールに次いで二カ国目。専用の表示装置が高額で対象地域も三カ所と限られているため、比国内での普及には相当の時間を要する見込み。しかし、技術協力などを通じ、主要輸送ルートで電子海図の整備を進めている日本にとって意義は小さくない。