「麻薬組織の天国」
[ 1249字|社会 (society) ] 有料米国務省、比は依然として麻薬組織の天国。国家議員らは報告に反発
米国務省はこのほど発表した二〇〇五年次国際麻薬制圧戦略報告書の中で、フィリピンが依然として近隣諸国への「覚せい剤供給地」であると指摘した。比の沿岸警備態勢などの不備が国際麻薬シンジケートの活動を助長させており、「麻薬密輸組織の天国」とこれまで通りのレッテルを張った。報告書では、比麻薬市場における覚せい剤代用品、ケタミンの台頭を強調したほか、反政府勢力が財源確保のため、依然として麻薬取引に関与していることにも言及した。これに対し、複数の国会議員からは「今までの報告の焼き直しに過ぎない」と「公平」な報告を求める反発の声も出ている。