元拠点訪問
[ 1301字|社会 (society) ] 有料MILFの元最大拠点、アブバカールの住民には、いえぬ心傷と生活向上の実感
エストラダ政権下の二〇〇〇年七月、国軍との全面戦争で陥落したイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)最大の軍事拠点だったアブバカール元基地。ミンダナオ島中部のマギンダナオ州など三州にまたがる約百平方キロの広大な土地はイスラム教徒らの生活の場でもあった。住民が戦火から避難して三年余り。二十四、二十五日の両日、現地をのぞくと、戻ってきた住民らは心の傷を抱えながらも、生活の安定と向上を実感しつつあった。(栗田珠希)